« 武道館その後、など。 | トップページ | 大人の事情~妄想編。 »

2008年11月12日 (水)

田母神論文を読んで(笑)。

たまにはまともなことを書かなくちゃいけません。
最近、Perfumeネタばかりだったので、本当に数少ない読者もほとんどが逃げていってしまいました。まあ、いいんですけど。

では、ちょっと時事ネタをば。

話題の田母神論文をちゃんと読みました。
まず、論文そのものを評価しますと……これはいわゆる「論文」の体を為していませんね。そもそも構成がデタラメだし、論旨の根拠が一般書籍だったりして信憑性に欠けすぎる。あまり頭が良い人が書いた「論文」には見えません。
これで最優秀賞(賞金300万円?)を取れるのなら、残りの応募作品のレベルも推して知るべしではないかと。
選者のコメントが「内容については選考会でも論議があったが、すらすら読めるので云々」というものだったので、二度びっくり。そりゃすらすら読めるにこしたことはないですが、「論文」というものは小説じゃないんですから。評価すべきは「読みやすさ」ではなく中身だと思うのですが。

で、肝心の内容はというと、ネット右翼系(通称ネトウヨ)の方々の主張そのものです。
・日本は中国共産党とアメリカ(特にトルーマン大統領)の陰謀によって大東亜戦争に参戦せざるをえなくなった(彼らは死んでも「第二次世界大戦」などとは言いません)
・陰で操っていたのはコミンテルンである
・張作霖の暗殺も盧溝橋事件も中国共産党の仕業で、関東軍には侵略の意図は無かった
・朝鮮半島も満州も日本の投資と開発で繁栄に導いた
・韓国・中国など以外のアジア諸国は当時の日本の役割に感謝している

・いわゆる先進国で侵略戦争に加担していない国はなく、日本だけが汚名を着せられるのは心外
・戦後に諸外国から押し付けられた間違った認識が日本人の自虐史観を定着させてしまった
・その呪縛から脱するためにも、正しい論議と認識が必要である

……とまあ、こんな感じです(「論文」の表現そのものじゃありませんから)。つまり、小林よしのり辺りの主張とほぼ同じですね。

偏屈先生には、何が正しいのかはわかりません。
ただ、歴とした幕僚が発表すべき内容かと言われれば、ちと疑問があります。
もちろん、表現の自由は誰にでもあります。しかし、権利があることと「言っていい」こととは明確に違うのではないかと思います。
彼がこの主張を信念をもって押し通そうとするならば、やはり公人ではマズイでしょうね。ましてや、最優秀賞で賞金まで受け取ってしまっているわけですから。

ただし、その半面、現役幕僚が政府見解と異なる発言をしたから罷免せよ、懲戒免職だという一部のマスコミや野党の主張もおかしいと言わざるを得ません。また、それをネタに与党を攻撃しようとすることにも違和感があります。
政府に任命責任があるというなら、公人が職務のうえで犯した罪を問うべきであり、この行動が……というより、政府見解(いわゆる村山談話)に反していることが問題であるというのは間違っていると思います。村山談話は、あくまで村山総理大臣(当時)の個人的談話でしかなく、未だかつて、これを日本国の正式な見解として認証されてはいないはず(自民党内ではそうなっているみたいですが)。
いわゆるTPOをわきまえていないミスは確かにありますが、「公務員が所属する公的組織の指示に従わない」ことで公務員法に問うなどという戯言はあり得ません。もしこれが罪になるのであれば、日本国が正式に定めた国家の斉唱、国旗の掲揚を拒否した教職員も、すべて処罰していいことになってしまいますが、どうでしょうか?

ということで、偏屈先生としては、この人は「論文」の稚拙さと一見冷静に見えて実は感情的な言動から見て、幕僚としての資質に大いに欠けると思います。したがって、辞めていただくことは願ったり適ったりですが、彼が言わんとすることを真剣に考え討議をすることは、民主主義の世の中だからこそ、あって然るべきと考えます。

次の話題。
TOYOTAのiQという車が、Car Of The Yearを獲得しました。
先生はよ~くわかったのですが、この国にモータージャーナリズムというものはありません。また、車が商品としてどう市場に受け入れられるべきかという、至極まっとうな意識と感覚をもった自動車評論家はいません。

なぜって?
この車は、「まだ売られていない」からです。
つまり、まだ「商品」ですらないわけで。それに賞を与えてしまう感性がまったく理解できません。
まあ、TOYOTAからの広告出稿がなければ、自動車マスコミなんかあっという間に潰れてしまいます。つまり、首根っこをメーカーに捕まれているわけです(実際、脅しかねないメーカーですし)。そこにフェアな評価なんかありゃしません。
『暮らしの手帖』という雑誌が、なぜ存在できたのか、そのことをマスコミの皆さんにはよ~く考えてほしいですよ(まあ、廃刊になりましたけど。それが現実ですかねぇ)

さらに次の話題。
日本が銃社会でなくて本当に良かったです。
だって、親に仕事のことで叱られただけで「むしゃくしゃ」して他人を轢き殺そうとするバカが、この国にはうようよしているんですから。銃が解禁されていたら、天才バカボンのおまわりさんみたいなことになって、我われは遠からずハチの巣になるでしょう。
こんなバカに殺された被害者が哀れでなりません。
容疑者も日本で良かったと思っていただきたい。
東ティモール辺りだったら、住民のリンチにあって、首を青竜刀で切り落とされて晒されます。
日本って、本当に良い国ですね。

|

« 武道館その後、など。 | トップページ | 大人の事情~妄想編。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101369/43095768

この記事へのトラックバック一覧です: 田母神論文を読んで(笑)。:

« 武道館その後、など。 | トップページ | 大人の事情~妄想編。 »