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2010年11月11日 (木)

『ねぇ』の評価」

2010年11月10日発売のPerfume Newシングル『ねぇ』について述べてみたい。

今回、「ですます」調にならないのは、このシングルがオリコンの1位になれそうもない、やるせない怒りから来ていると思っていただきたい。
その理由は後述する。

さて、結論的に評点を付けてみよう。
前作の『VOICE』では、確か100点満点で50,000点を付けたと思う。では、今回は?
断言する。100点満点で51,000点だ。

『VOICE』の場合は、表題曲が100点、カップリングの『575』が50,000点。ただし、PVの出来が残念だったのでマイナス100点で、合計50,000点となった次第だ。
『ねぇ』は、表題曲が25,000点、カップリングの『FAKE IT』が同じく25,000点。ただしPVの出来が出色なのでプラス1,000点。で、合計51,000点である。

個々の曲については、Amazonのユーザーレビューでも見ていただきたい。とにかく、両曲ともにレベルの高い名曲である。『ねぇ』は本当に素直にメロディーにノれるナンバーで、やたらと中毒性が高い。ただし素直であると同時に、曲構成としては「単純」とも言えるし、世界観もお年頃の女性のボヤキからは一歩も出ておらず、近年の中田Pの手抜きラインの流れからは逸脱できていない。古参はエレワとかの複雑な曲構成や世界観を好むので、「あまりに単純すぎる」と評するかもしれないが、POPSとしては至高に近いのではないかと思う。
『FAKE IT』は内外を問わず異様に評価が高く、比較対象が国内では皆無で、フレンチテクノのJUSTICE辺りまで吹っ飛んでしまっている(この辺はLast.fmを見るとよい)。
多くのリスナー曰く、バッキバキで攻撃的であると。そういう意味でこの曲を『edge』と比べたがる人が多いようだが、同じハウス系の曲でも全然志向性が異なるので比較の意味はないだろう。確かに主音自体はバキバキでベース音もファンクっぽい感じだが、『edge』ほどドラマチックな構成ではなく、あくまで歌を聴かせるナンバーと思った方が良いと思う。歌部分のメロディーやアレンジはレトロ調。昔のザ・ピーナッツ(知ってる?)が歌ってもおかしくないかもしれない。バッキバキだけれど、どこか懐かしくて切ない……そんなムードがユニークと言えばユニークな曲である。

特筆すべきはPVだ。12㎝DVDにわずか4分強の『ねぇ』しか収録されていないが、一度再生してしまうと、最低3回は見ざるをえなくなる魔力を持った映像である。
誰もが感嘆するのは後半に出てくる3人のステップだ。すでに偏屈先生はこのコラムで触れているので詳しくは書かないが、LIVEではこれを寸分違わず、しかも1曲で3回も演っていることを述べておこう。素直に「凄い」としか言い様がないのである。
しかも、この映像中の3人は非常に奇麗に撮れている。特にあ~ちゃんはサナギが蝶に脱皮したくらいの変わり様だ。偏屈先生は、数ヵ月前に出た『不自然なガール』のPVの冒頭に出てくるあ~ちゃんとここのあ~ちゃんを比べてみたが、映像監督が替わるとこうも変わるのかと驚愕したほどだ(あっちのあ~ちゃんは、田舎の総菜屋の店員みたいな感じ。今回は銀座のお嬢様ですもん)。あと、TVのモニターで見て初めてわかったのだが、曲の最後の方でターンしてアップになるのっちはすごくカワカッコいい……のだが、目線が全然カメラに来ておらず、ちょっと恐い(笑)。

とりあえず以上。

問題は……非常に残念なのだが、この超お買い得シングル(通常盤を買う人は、すごーく損をしていると思う)が、絶対に1位になれないことだ。なにせ相手は、あの嵐なのである。すでにオリコンデイリーでも大差を付けられて2位……。しかし! こちらも初動売上的には過去最高の前作『VOICE』よりもすでに4,000枚も上回っており、週間売上は9万枚に届く勢いである。
どこかの馬鹿が、また2位だからといってPerfumeが落ち目だとか書きそうだが……サイゾーのAKB信者ライターとかね……そんなことは微塵もないのである。
週間で9万枚超と言えば、普通の週なら悠々1位である。しかも、偏屈先生の予想では、売上は今後さらに伸びるはず。いつものように初動のみではなく、楽曲の良さ、PVやダンスのクォリティの高さ、破壊力、東京ドームコンサートからのBuzzを考えれば、週間で10万枚を超えることも可能だと思っている。これは、堂々と胸を張れる数字ではないか。

今回の1枚は、新しいPerfumeの方向性を感じさせてくれるものだ。古参はますます落ちていくだろう。そんなものは振り払って行けばいいのだ。楽曲のレベルは、とうに国内基準を超えてしまっている。Perfumeは、そしてTeam Perfumeは、行きたい方向に自ら舵を取る実力をすでに持ち合わせている。
WHERE TO GO?……好きな方向に行けばよいのだ。着いていくファンはちゃんと残るから、大丈夫ですよ、あ~ちゃん。誰もあなたたちを見捨てませんって。

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