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2011年4月19日 (火)

ったく何考えてんだか。その3

どうも、古参ファンの心の支えであったYouTubeの「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」のLIVE映像も、TJCの依頼で音声のみが削除されたらしい。
「TJC横暴!」「TJCはYouTubeの効果がわかっていない」とブーイングの大合唱がネット上あちこちで起こっている。
気持ちはよ~くわかります。なにせ、あの歌はファンにとっては特別なものだし、しかも『高島屋』の衣装でピチピチと「若鮎のよう」(笑)に踊る3人の貴重な映像だもんな。まあ、偏屈先生も定期的に再生していたので、かなりショックだし、これを削除する意味がわかっているのか……とTJCを問いつめたくもなる。

※若干余談。偏屈先生のイメージ的には、アウシュビッツで目立つ収容者の陰に隠れていたアンネ・フランクが、ガス室送りになったような……。え、酷すぎる? だって、この映像って、400万再生の手前までいったんですけど、そこまで地味に3年半掛もかっているんですよ。しかもその間に、エレワとかシクシクとかチョコディスとかポリとか、日の出の勢いで再生回数が伸びていた向日葵のような代表曲たちの投稿映像が次々と削除されていく中で、唯一残った月見草だったわけで。まあ、PVじゃなくてLIVE映像だったために権利関係が複雑だったせいもあるんでしょうけど。※

話は戻って、我われが理解しなくちゃいけないことは、視聴者には音楽出版の利権を持っている人間のお情けに頼るしか、継続視聴の芽はないってことですよ。

インターネットに親しみすぎると、ちょっと感覚がおかしくなってくることがある。
特に権利関係はそう。
だって、もしある雑誌から記事をごっそり切り取って、他の雑誌とかムックとか年鑑とかにそれを勝手に掲載したら大騒ぎになるでしょ?
雑誌だとわかりにくいか。じゃあ、ある雑誌のピンナップ写真を、それを撮影した人とはまったく別の素人さんが複製して新聞に投稿して、しかもそれが掲載されちゃったらどうします?
YouTubeだって新聞社だって、民間会社ですよ。しかも「社会の公器」じゃないですか。さらに加えて、映像の場合は、肖像権とかの「絵」サイドの権利と、著作権とかの「音=楽曲」サイドの権利が発生するわけです……ピンナップも、モデルの肖像権やら、撮影者の著作権やらが発生するじゃないですか。
だから、ある意味でYouTubeなんて、限りなくグレーなんですよ。換言すれば、自分のプライベートビデオ以外は、芸能人の顔だって楽曲のメロディだけだって、全部クレームが付けられれば、それでアウトだと……わかってるよね、こんなこと?

ある意味で、楽曲を管理する側は、自分たちの権利を守らねばならない。だって、YouTubeで観られることで満足して、CDなりDVDを買わなくなる人々が「確かに存在する」んだから。今回、抗議している人々の中に、どれだけ自腹を切ってアーティスト(この場合はPerfumeね)に貢献している人がいるのかな?
Perfumeのシングルなんか、いつも10万枚+αです。それに対して再生回数はその数倍、数十倍だったりするわけで。「機会損失」という言葉を使っている抗議者もいたけれど、それはTJC側からすれば「こっちが言いたい」ことかもしれないですよ。

ネットユーザーって本当にこの辺の感覚が麻痺しているよね。
ネットで何でもタダで観られると思ってるし、実際にある程度はそうなっている。でも、それが当たり前だって思うのは、異常なことだって勘付いた方がいいんじゃない、そろそろ。
観られて当たり前で、だから金を払わない。で、それが観られなくなれば「横暴」「基地外」と大騒ぎ。もちろん、今回の「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」みたいに、買いたくても買えない映像もあるから、一概にユーザー側の問題とは言えないけれど、「観られることがフツー」と考えるのはいかがなものでしょうか?

中には、YouTubeが「世界への扉を開くもの」で、「楽曲を買いたくても買えない人々」にPerfumeに接してもらえる貴重なメディアで、それを「自ら放棄するTJCはバカ」という人もいたよね。
それはその通りだと思う。
でも、YouTubeには、そういう「本当に観てもらいたい人」と「オレが観たいモノは何でも観せろゴルラァ」視聴者を区別する機能はないんですよ。

正直、TJCはCDやDVDを製造・販売はしているけど、楽曲の権利は持っていない。その権利を最終的に保有しているのは(ほとんどが)中田Pなんだけど、管理しているのはYAMAHAだったり、中田Pの関連会社(音楽出版社)だったりするんです。つまり、TJCは、アミューズも含めた管理者から「オレんところの楽曲がネットに出回っているから、お前らの責任で削除しろ」と言われれば、実質的な「商品製造者」として対処せざるを得ないわけ。
以前のように、映像そのものを削除するのではなく、音声だけを消しているのは、そういう権利絡みの問題が根底にあると偏屈先生は読んでいるわけですよ。だから、WOWOWとかが自分たちの放送したコンテンツのコピーが出回るのを抑えるのとは、ちょっと次元が異なるんだよね。

ネットユーザーの考え方としては、AKB48とか少女時代とかKARAとかBIGBANGとか2NE1とか、YouTubeを「上手く使っている」グループは、再生回数だって桁違いだし(AKBも少女時代も、再生回数は千万の単位ですもん)、実際それでも売れているんだから、広告効果はあるはず。Perfumeだけがそれに乗り遅れている……ってなもんでしょ。
実際、Perfumeのコンテンツの再生回数がダントツで多いわけではないし、TJCが神経衰弱になるほど、ネットでの再生が販売機会を損ねているわけでもないかもしれない。
でもね、それはやはり企業(TJCとアミューズ)の考え方次第なんですよ。
偏屈先生はなんとなく、次のような流れが根底にあるような気がしております。まあ、妄想かもしれませんが。

1.近々、iTunesによる楽曲配信が始まる。それも古い曲から。
2.それを皮切りに世界デビューをする。たぶん、夏に出るNewアルバムがデビュー作。
3.日本では、CDよりもDVDの売上をメインにする戦略に転換する(すでにしている?)。
4.年内に、小規模ながら国外でコンサートを開く。

だって、こう考えればすべて辻褄が合うじゃないですか。
MAMAで、自ら「外国で人気がある」「外国人にもわかりやすい」という理由でパフォーマンス楽曲に選んだチョコディスをわざわざ削除する理由って、それを別の目的で使いたいから……と考えれば、削除も不自然じゃないでしょ?
PSPSを消した理由は、多分『Complete Best』を配信する際に邪魔になるからでは。だって、エレワや『コンピューター・シティ』の映像は何度もすでに削除されていて、大きな再生回数で目立つ投稿はほとんどないですもん。目立つのは、あのPSPSだけなんですよ。で、目の敵にされたのではないかと。
まあ、本当に妄想ですけどね。

で、結論。
TJCはバカで無能である。特に徳間書店の徳間康快御大が亡くなってからのグループの凋落ぶりはもの凄く、新橋の自社ビルは手放すわ、徳間音工は第一興商に譲渡されるわ、ジブリは逃げ出すわ……もう、散々。TJCだって、名前にこそTOKUMAの文字は残っていても、今では何の影響力もないボロボロの別会社ですもん。

だから、TJCに何を言ったって、基本的には何の意味もないと思うよ。残念だけど。

でも、僕らは次のことをTJCに要求してもいいと思う。

1)すべてのPVをYouTubeのTJC公式ページにアップするべし。アップすると売れなくなる……と危惧するなら、別にHQじゃなくてもいいから!
2)その映像にコメント機能を付けるべし
3)ちゃんとお金を出してくれるユーザーはもちろん、外国の潜在ユーザーにも届くように、情報をちゃんと掲載するべし。できれば英語でもね

これくらいをちゃんとやった上で、「違法映像」は削除するべき。投稿を絶対に削除するなと言っているわけではない。心あるファンは、Perfumeを愛する人々が集っているプラットフォームをわざわざぶっ壊しても意味がないと言っているのですよ。

あと、多くの人が言っているように、YouTubeにコンテンツを掲載すること自体が宣伝広告だし、ロイヤリティを高める手段になっているんだから、それを自覚するべき。どんなコンテンツだって、アンチは来るし、基地外だって発言をする。でも、Perfumeのファンは皆優しくて、そういうアホを適切に扱ってくれるんだから、杞憂で対応を避けるのではなく、ちゃんとイメージ戦略を立てていけばブレないんですよ!

言いたいことは以上。
何でも観られて当たり前と思うな、ネットユーザーよ。
ステイクホルダーの言いなりになって、心あるユーザーや潜在ユーザーの気持ちを委縮させるな、TJCよ。

イメージ戦略を立てて欲しいなら、ご連絡を。喜んでボランティアでやらせていただきます!
来いと言われれば、15分以内にアミューズに参上します!(笑)。

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