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2012年5月11日 (金)

GWはアレでした。

もうとっくに終わっているGWだが、ちょっと偏屈先生が何をしていたのか知りたい読者も多いだろうと思われるので(ごめん、冗談です)、KQの中で速攻で書いてみるとしよう。
いま横浜を過ぎちゃったんで、制限時間は20分以下だ。厳しい。

えーと、はい、マンガ三昧でした!
まず、実に不可解なエンドを迎えたクレイモアね。伏線を大量に張りっ放しなのに、ミリアがリムトの首を掲げて終わりって何よ?
主人公はどうなったんだぁぁぁぁ! クレアの大きな間違いってなんだぁぁぁぁ! クレアと共にプリシラを封印してるのはテレサだろぉぉぉぉ!……とかね。SQから新雑誌に移るって訳でもなさそうだし、編集後記でも打ち切りの雰囲気はまったくないし。謎。

とかなんとか書いていたら、上大岡に着いちゃった。エライこっちゃ。因みに、クレイモアは海外サイトの英語バージョンで発売前に読んでいたんですけど、さすがに最後が不可解なんで、本屋で日本語版を立ち読みしちゃいましたよ。

いや、書きたいことはこれじゃない。
平田弘史先生の2大代表作『血だるま剣法(1962)』と『大地獄城(1969)』の復刻版です。
正確に言えば、前作は表題作のリメイク版『おのれらに告ぐ』とのカップリングで、後者はわずか2作で終わった「大相撲士魂伝」シリーズの『血だるま力士』と『頭突き無双』の2作とのカップリング。
『大地獄城』も実はリメイク版で、原作のタイトルは1961年作『復讐 つんではくずし』……何を「積んで」「崩す」のかは、まあ見てのお楽しみ。

この2作はヤバい。何がどうヤバいのかは詳しく書かないが、『大地獄城』は復讐の手段と変なところで妥協しない平田先生の「残酷」描写が、とにかく凄い。こんなものを貸本として子供相手に描く奴も描く奴だが、刊行させちゃう版元も版元である(正確に言うと、貸本は原作。『大地獄城』はなんと少年キングに掲載された!)。
当然PTAからは非難轟々で、当時の「漫画は子供の教育上よろしくない」説を思い切りアシストした感じになってしまった。加えて、その後の『血だるま剣法』のタブー破りが決定打となり、彼は(小島剛夕、白土三平と共に時代劇画の3巨塔と言われながらも)数年間冷や飯を食わされることになったのである。

どちらがよりヤバいのかと言うと……絵のエグさは『大地獄城』だが、テーマの重たさでいけば、圧倒的に『血だるま剣法』に軍配が上がる。
何せ、本編のト書きやセリフに「××出身」とか、「奴は○○○だから人間じゃない」とか、この時代の漫画に伏せ字が堂々と出てくるんですよ!(注:原作にはない。呉智英が付けたもの) 何といっても、○○解放同盟とかが発禁にさせた曰く付きの作品ですもん。

ここまでを昔を知らない若年層が読んでも、何のこっちゃわからないでしょうが、「言葉狩り」みたいな愚行があったんですよ、昭和時代には。実は、形を変えて今でも残っているんですが、あまり詳しく書くと生命の危機がやってくるので、この辺で止めておきます。
まあ、つまりは主人公の幻ノ介がアレで、差別された挙げ句に師匠を殺してしまい、巡り巡って四肢を失って○○○になって、それでも復讐を続けました……という話だと言ってしまえばそれまでだが、今日、このテーマで漫画を描く勇気は誰にもないはず。
そういう意味で、あな怖ろしいこの作品、ぜひ皆さんもご一読を。

いやー、すごい充実したGWだったよねー。

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