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2013年10月

2013年10月20日 (日)

週末は台風日和

南関東は、ここ数週間の週末は台風で大荒れのイメージです。
今日はまだ台風の影響ではなさそうですけど、ずっと強い雨。おかげで楽天対ロッテのCSファイナルは順延とか。

ロッテ側は仕切り直しだ、とか言っているそうですけど、万が一の場合もマー君が投げられる体制ができちゃったことを考えると、ロッテの巻き返しの可能性は限りなくゼロでしょう。
日本シリーズは楽天対巨人か。関西方面のTV視聴率はまったく期待できませんな。

それはそうと、セは広島にもうちょっと何とか頑張って欲しかったですね。掛布さんが言ってましたけど、巨人はマエケンの試合は落としても良かったんですよ。それでも、他をきっちり崩していけばちゃんと勝てると踏んでましたから。営業的に言っても、もう1〜2試合はやりたかったですね。
まあ、何があるか読めないのが野球。余裕ブチかまして負けちゃあ意味がないわけで、勝てるときはキチンと勝つということを徹底したら、こうなっちゃったってことでしょう。

振り返ってみれば、マエケンが伏兵寺内に3ランを打たれた時点で、このシリーズは終わっているのですよ。何せ、今年、6回までリードしていた場合の巨人の勝率は9割5分ですから(60勝3敗!)。マエケンは最低7回くらいまでは点を与えてはいけなかったんですね。
でも、予想通りマエケンも体調が万全ではなかったそうですし、所詮は人間ですから毎回パーフェクトなわけもなく、力尽きる運命にあったってことでしょうか。

なんかね、CSの存在意義がよくわからないです。多分、営業的なものなんでしょうけど、メジャーみたいに同じリーグでも東地区・西地区があってそこで争うのは、まあ理解できます。でもNPBの場合は1位も3位も同じリーグで、しかもずっと戦ってきてるわけですよ。別に新味があるわけじゃないし、仮に広島が巨人に勝ったとしたら、あの17ゲーム差は何だったんだ?ということになるのではないかと。

メジャーで思い出しましたが、Redsoxの上原君は凄いですね。ポストシーズンのMVPですよ!
日本人は、ピッチャーは凄いんですけど、野手がねぇ。鳥谷君なんか、絶対にチャレンジしない方が良いと思います。まあ、あのチームにい続けるのは、それはそれでしんどいのかもしれませんけど。

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2013年10月16日 (水)

12月のドームツアー展望

Perfumeは2013年12月7日と8日に京セラドーム大阪、24日と25日に東京ドームでライブを行います。
……何の工夫もない書き出しだな。台風26号の影響で京急内に閉じ込められているために暇つぶしで書いているとはいえ、自分が嫌になる。

まあ、いいや。
4日間の合計で20万人以上の観客動員数になるわけだが、結構キツイ数字ではないか。
前回の東京ドーム公園でも、「Perfumeファンが全員来た」とか揶揄されてたし(チケットは即日完売だったけど)。
実際、e+でも「プレオーダー」案内が来たかと思えば、すぐに「2次プレオーダー」「特別プレオーダー」の案内が来たくらいだから、即日完売ではないのは確か。東京はともかく大阪は苦しいのではないか?
偏屈先生は東京ドームのチケットをゲットできたので、もう満足。クリスマスを丸々潰す覚悟ですよ。しかし、クリスマスディナーをぶっちしてPerfumeのコンサートに行きましょうなんて、普通は家族や彼女には言えないよねー。
皆どうするのかね?

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2013年10月15日 (火)

NPB セ・リーグのCSについて

セ・リーグは広島、パ・リーグはロッテが勝ち上がってきましたね。

パ・リーグは意外な気もしますが、セ・リーグは順当のように思えます。
え? 2位のチーム(阪神!)がこんなにあっさりと負けるのはおかしくないか、ですか?
全然おかしくないと思いますよ。だって戦う前から負けてますもん。

■理由1:「奇襲」を仕掛けたこと、あるいは仕掛けようと思ったこと
これは、普通に考えればピッチングスタッフの支柱であるメッセンジャーか能見サンを大切な第一戦に投げさせるべきところを、なんと高卒ルーキーの藤浪君に任せちゃったことを言ってます。
誰もがそう言ってますけど、藤浪君には、まったく責任はありません。むしろ、良く投げたんじゃないかな。
問題は首脳陣でしょ。
いいですか。古来「奇襲」って戦法は、「弱い方が強い方に仕掛けるもの」なんです。強者はそんなことをする必要はないんですよ。堂々と真正面から受けて横綱相撲をすれば良いんですから。
昔、全日本プロレス中継で、解説席にいた馬場さんが言っていた台詞で、「強い選手はリングの中央でどっしり構え、弱いヤツはその周りをぐるぐる回る」というのがありましたが、まさにそんな感じを受けました。
確かに阪神はマエケンに弱いですよ。しかも、ホームグラウンドである甲子園でマエケンから今季1点も取れていない。おまけに、広島はシーズン終盤は絶好調。ボロクソに負け越していた巨人にさえもコケ勝ちしちゃう勢いがあったし、逆に阪神は低空飛行だったわけですから、奇襲を仕掛けたくなる気持ちもわからないではない。

でもね、戦いってそういうもんではないと思うのですよ。
2位のチームが4.5ゲーム差つけて終わった下位のチームに「向こうの方が上」と認めているようなものですから。「現状のチーム力をシビアに判断すれば、広島の方が上じゃん」「だって相手はマエケンだし」という意見もありましょうが、それは違うと思うのです。
現場の選手には、144試合戦ってきて7つ勝ち越したという自負があるでしょう。ましてや、広島は3つ負け越している借金チームですよ? まあ、データ的に見れば最終的な対戦成績は12勝12敗で、しかも9月と10月は計1勝6敗と勢いに差があるのは歴然としてましたけど、そこは2位のプライドってもんがあるでしょ。

和田監督はこの作戦を選手に納得させられていたのかな? その直前に相手に勢いがあったとしても、若干の調整期間もありましたし仕切り直しだってできたでしょうに、戦う前から腰が引けてるんですもん。それってどうなんでしょう? 選手はどう感じたんでしょう?

一番の問題は能見サンですよ。
少なくとも……2敗すれば終わりという戦いで……最初の2戦までには登板できるだろうと思っていたはず。だってエースですよ?
それが、終わってみれば登板機会すら与えられなかったと。彼の心中やいかに、ですよ。
ただでさえマートンとの確執があって、チームには不信感があると言われているのに、この仕打ち。投げて負けたのならまだ納得はできようものの、大事な試合をルーキーに取られ、しかも「温存」で終戦。普通に考えれば「激おこぷんぷん丸」でしょ。実際、「必要とされてなかったってことでしょ」と捨て台詞を残して甲子園を去ったとのこと。あー、知らないよー。
しかもしかも、メッセンジャー、スタンリッジ、マートンの3外人部隊がひょっとすると退団するかも……らしいので、これで能見サンとかがヘソを曲げたら、来年チームはどうなるんでしょう?

だ・か・ら、奇襲ってのは「成功して当たり前」で、成功しなかったときのダメージが物理的・精神的にもの凄く大きい戦法なんです。つまり、和田監督は何が何でも絶対に成功させなくちゃいけなかったわけ。
しかし……

■理由2:勝つための執念がメチャクチャ中途半端
藤浪君を投げさせて、相手の虚を突きました、でもあまり広島は動揺しませんでした。さあ、どうするか?
そもそも論として、和田監督はこれを奇襲だと思ってなかったのかもしれないですけど(笑)、仕掛けられた広島は、「なめられた」ってことで余計に士気が上がっちゃったと思うのですよ。
ならば、和田監督はどうするべきだったのか?

ここからが問題だと思うのですが、藤浪で相手の虚を突けたとして、で、何なの?ってことです。
藤浪君は非常に良いピッチャーで、5イニングくらいまでは最少失点で抑える力を持っていると思います。でも、相手は甲子園無失点のマエケンですから。
つまり、「藤浪よ、頑張って5イニングくらいまでゼロで抑えてくれ」じゃ作戦になってないんです。それだけだったら、メッセンジャーだって能見サンだって同じなんですから。
藤浪が投げることで、自軍のナインにどのように影響を与えるか(それこそ、士気を上げるとかね)、相手をどう揺さぶることができるのかまで考えて、はじめて作戦ってもんでしょ。藤浪君が投げることの意味や効果を考慮して、広島やマエケンに心理的かつ物理的な攻撃をどう仕掛けるのか?ですよ。打って点を稼がなくちゃ、野球には勝てないんです。

実際はどうだったのか? 何もしませんでした(爆)。
2位のプライドを捨てて、百歩譲って相手を格上と認めて奇襲を掛けたのなら、攻撃も奇襲を掛ければ良いんです。マエケンは結構故障の多い選手で、体のあちこちに爆弾があるんだから、バントで奇襲をかけるなり、塁に出て足で揺さぶりをかけるなり、特定の球種に的を絞るなり、徹底して持久戦を仕掛けるなり……もう何でもあるじゃないですか。
嗚呼、それなのにそれなのに、何もなかったんです。いつものよーに、スイスイとマエケンに投げさせて、バッタバッタと打ちとられる、と。

もう、バカとしか言いようがないですね。
藤浪君を投げさせた意味がまったくありません。その「奇襲」が攻撃をはじめとした全体戦略に、全然リンクしてないんです。
和田監督に言わせれば、本来はキャッチャーの今成を対マエケンの打撃成績が良い実績を買って外野で起用したじゃん、それって工夫じゃん……ってことかもしれないですけど、調子の上がっていない福留を先発に使うとか、中心選手の西岡が前日まで「風邪」で練習に参加してないとか、もう方向性も行動もバラバラ。
当然のごとく、慣れない外野で今成はミスを犯し、致命的な追加点の原因になってしまいました。2試合負けたら終わりなんだから「守り」から入るべきだとは思うのですが、そこは「攻撃重視」なんでしょ。でも、そういう守りの布陣で、高卒ルーキーのプレッシャーは考えなかったのかな?

結果論ですが、藤浪君がキラ(凄い名前だな)に3ランを打たれたところで、ハイお終い。この瞬間に広島のCS勝ち上がりは決まったようなもんです。

第二試合は、その流れでメッセンジャーが打たれ、相手には超ファインプレーが生まれ、こっちはスミ1の得点のみ。絵に描いたような負けっぷりです。
唯一の救いは、桧山が現役最後の打席で惜別のホームランを打ったってことですかね。これでデイリースポーツは救われたんじゃないですか。阪神の負け<桧山の本塁打という一面構成ができますもんね。そういう意味で、金一封くらいは出しても良いんじゃないですか(来年からデイリーの解説委員?)。

さあ、広島対巨人はどうなりますか。
原監督はあんな愚行は犯さないと思いたいんですけどね。

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2013年10月11日 (金)

LEVEL3 その後

オリコン・ウィークリーでCDアルバム5作品連続1位ってのは、ガールズグループではプリプリを抜いて1位だそうですが、週間売上が16万枚強ってのは、すごい不満ですね。
もっと売れるべきクォリティですよ。最低30万枚は売れないと。全世界で100万枚くらい売れるといいですよね。

どこにも書いてないのであえて書くと(偏屈先生以外は全員既知なのかもしれないが)、アルバムmixって結構音源いじってあるのね。SAMTなんか、シングルとアルバムではイントロがまるで違うんです。シングルは結構シンプルなんですけど、アルバムではシンセを複数重ねた感じで、音に深みと広がりがある感じ。

この辺りも評価してほしいですねぇ。
あと、曲では意外と「Dream Land」って人気があるのね。ジブリだとか映画のテーマソングみたいだとか言われますけど、名曲ですよ。外国人にも評価されてるみたい。
ただ、日本語の歌の歌詞の面白さが外人にわからないのは惜しいね。「ふりかえるといるよ」みたいな曲は特に、歌詞がわからないと面白くないでしょ。
海外版には、ぜひ英訳を付けてほしいね。

とにかく売れて!

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2013年10月 8日 (火)

LEVEL3はダンス音楽のSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandである

久々のブログ執筆で緊張している(笑)。
東京五輪の話題とか10月4日の「タモリ倶楽部」のトンネルのネタとか、書きたいことはテンコ盛りなのだが、ここはやはりPerfumeの新譜アルバム『LEVEL3』の感想といこうか。

全14曲の「Perfume史上最大のダンスアルバム」という触れ込みのこの1枚、結論から言うと、もの凄く出来の良いアルバム、ということになる。
本来であれば1曲1曲評価するべきところだが、このアルバムに限ってはあまり意味がないと思う(それでも後でやるつもりだけど)。

その前に。
Amazonのレビューでわざわざ星ひとつにするバカとか、Amazonで初回限定版を2枚購入したら自分の希望した色のジャケットが来なかったとか言って最低評価にする基地外とか、挙げ句の果てには2ちゃんみたいなところで「この糞」「中田は枯れた」などと言いたい放題のクズどもが沢山いるのも確か。
もちろん、表現の自由というものがあって、自分の思ったことを発表できるのは南朝鮮や宗主国と違って日本の素晴らしいところだが、ちょっと勘違いしている輩が多いので、あえて書いておく。
「表現の自由」というのは、ネットにバカ丸出しの落書きを自由にしてもいい、ということじゃない。それが他人の目に触れる以上、感情的な嫉妬やねたみ、そねみではなく、きちんと書いたことに自己責任を持てる範囲で表現する、ということだ。
自分で吐いたツバは、ちゃんと自分で飲み込め。それができないなら、せめて感情的な悪口ではなく客観的な批判を書け。批判は、例えそれが「好き嫌い」のレベルであっても、何人たりとも妨げていい理由はない。

しかし、以前から書いているのだが、いい加減にAmazonのレビューはAmazon購入者に限定する仕様に替えてほしい。明らかに買っていない、製品に触って(聞いて)もいない、アンチ以外の何者でもない輩が、意図的に低評価を付けるのを止めさせるべきだろう。
また、Amazonのロジスティックス、製品のクォリティ(CDならお皿とジャケットの質そのもので、レコード会社の責任の範疇にあるものね)、ソフトウェアの中身(曲とかデザインとか、アーティスト側に責任のあるものね)は、評価の対象項目として分けるべきだろう。でないと、Amazonで購入しても発売日当日に届かなかったとかの理由で、折角の良品に星ひとつの評価を付けられたらたまったもんじゃない。

とりあえず、閑話休題。

『LEVEL3』の評価を書くことにしよう。ただし、偏屈先生の大いなる妄想に基づいているので、中田Pが本当にそう考えたのかどうかは、確約しかねるのでそのつもりで。

結論から書くと、素晴らしい作品であると言える。100点満点で95点は付けられるはずだ。ひいき目無しに見ても、好き嫌いはあっても、決してAmazonで星ひとつになるべきものではない。

先程、この作品は「1曲1曲評価するべきところだが、このアルバムに限ってはあまり意味がない」と書いたのは、このアルバム全体が結果的にひとつのコンセプトに基づいたLive Showになっていると思うからである。Dance Partyと言ってもいいかもしれない。
冒頭の『Enter the Sphere』から最後の『Dream Land』までだ~~~~~~~~~っと続く、長いRaveなのでる。一連のShowだから、Opening Numberもあれば、着替え曲もある。雰囲気を変えるミディアムナンバーもある。

細かいことは後で述べるが、これって何かに似ていないか? そうRock史上№1と賞讃され続けているThe Beatlesの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(以下SPLHCB)』である。

まあ、中田Pがそういうコンセプトを掲げたというよりも、Perfumeの3人が中田Pに「踊れるアルバムにしたい」という希望を出したことで、12月の2大ドーム公演を念頭においた構成になって、結果的に一連のLive Showみたいになっちゃったというのが正しいのだろう。

極端な話、旧曲を無視すれば、このアルバムのラインナップだけでコンサートができてしまうわけだ。曲単位で個別に見ていくと、だんだんそう思えてくるから不思議である。

では、1曲ずつ見ていくとしよう。

1. Enter the Sphere
堂々のOpening Numberである。
Global Siteのテーマ曲でもあるし、World Tour 1stのOpening Numberとしても使用されたので、ファンなら誰でも知っている曲。これにPerfumeの歌をちょこっと付け足したものと言っても過言ではないと思う。
「Sphere」とは、球体とか領域とか言う意味なのだとか。ではここに「入る」というのはどういうことか、と。普通に考えると「LEVEL3」という領域に入るということなのだが、このアルバムを引っ提げてPerfumeが行う活動は何か……と考えると、どうしても「ドーム」という言葉が出てくるわけだ(実際、全国ツアーの予定はないし)。
となると、LEVEL3の領域というのは、ドームを主体とした巨大Rave Partyなんじゃないの? で、この曲はその壮大な幕開けのテーマじゃないの? と妄想するわけだ。
余談だが、『JPN』1曲目の『The Opening』にはPerfumeの声が一切入っていなかった。それが、あのアルバムの最大の問題じゃなかったのか?と偏屈先生は考えていたりする。

2. Spring of Life (Album-mix)
Opening Numberの『Enter the Sphere』が、SPLHCBにおける同名のテーマ曲だとすると、このSoLは『With A Little Help From My Friends』にあたると言える。曲のつながり方もよく似ているし。
ポイントは、あえてアルバム用のmixとして、ダーク面から入ってきたこと。SoLはUniversal移籍後第一弾のシングルだったこともあり、すごく前向きで明るい作品なのだが、PVを見ればわかるように、実は「前向き」の裏に涙もある的な「陰」が存在するものになっている。で、このmixでは、そちらのダークサイドが前面に出てきたわけ。個人的には、叫び出したくなるほどカッコいい……中田Pが考えるこの曲のテーマは、本当はこっちだったんじゃないのか? と思うほどである。
1曲目からここまで息継ぎできない状態が続いていくので、ちょっと疲れ気味に。

3. Magic of Love (Album-mix)
SoLが大好きな偏屈先生だが、実はこのMoLも非常に好みである。
ただし、どういう訳かUniversal移籍以降のシングルはファンの評判がいまひとつ。このMoLなどは、ついこの前にリリースされたばかりなのに、散々な言われようである。
と言うわけで、このアルバムでどう料理されるのかちょっと気に掛けていたのだが、中田Pによって見事にぐちゃぐちゃにされたわけだ(良い意味で)。
最後にピアノまで入れていただいて(涙)。
ここまではSPLHCBで言うと、SoLと合わせ技で『With A Little Help From My Friends』ということになる。さらに疲れ気味になり、息も絶え絶え。

4. Clockwork
SPLHCBで言うと、かの名曲『Lucy In The Sky With Diamonds』にあたるのがこの作品。
Perfumeの曲は、自分たちを人形とかロボットとかに例えることが多いのだが、ここでは「ねじ回し式の時計」に彼氏に翻弄される女性の心理を重ねているようだ。
歌詞とか曲のテーマに関しては、特に目新しさは感じない。特筆すべきはそのサウンドだ。まるで大きな箱の中で、自分たちが機械の一部になったようなエコーワーク、撥ねるベースが心地よい。そのリアルさは、花やしきのアトラクション「ゴーストの館」を思い浮かべていただけるとわかるだろう(←わかんねーよ!)

5. 1mm
この辺から、『LEVEL3』=SPLHCB説も怪しさを増してくる(笑)。
Showとしてはへヴィーチューン続きで呼吸が苦しくなってきたので、少し椅子に座って落ち着いて堪能できる曲が欲しくなるころ。順番は前後するが、SPLHCBだと『She's Leaving Home』あたりがこの『1mm』ではないだろうか。
偏屈先生は、てっきりこれがシングルカットされるものだと思っていたのだが、そうじゃないのか? 違うの?
サウンド的にも雰囲気的にも、『I still love U』を想起させる切ないナンバーだが、MJを見て思ったのは、Perfumeの楽曲はやはりTVで寸足らずで演るもんじゃないね、ということ。ショートカット版では全然良いところが見えてこない。サビの「あーあーあー」のパートが面白いのだが、別に取り立ててキャッチ―でもないし……やはり、全体の雰囲気で魅せる曲なのですよ。

6. 未来のミュージアム
この曲は、SPLHCBの『When I'm Sixty Four』だ。
優しくて温かい曲調とか類似点も多いし、とかく無機質になりやすいこのアルバムの中で、大人から子供まで楽しめるという点でも似ているではないか。
偏屈先生的には、この曲はPerfumeの黒歴史なのであまり好きではないが、ずっと聴いていると頭がキンキンしてくるこのアルバムの中で、一服の清涼剤になっているのも確か。

7. Party Maker
巷ではEDMっぽいと言われるのだが、確かにそれっぽい。
でも、Perfumeがやるとセクシーというより、もっと体育会的なムードが感じられるのだが。トランスっぽくもあるし……すみません、この辺の音楽はよくわからないです。
SPLHCB的に言うと……順番はめちゃくちゃだが……これは紛れもなく『A Day In The Life』ではないか?
どこかのサイトで、「こんなのどこでもあるよー、Perfumeが演ったからってどうってことないじゃん、知らないお前らはダセー」とのたまっている方がおられたが、Perfumeの名前でこれを演るチャレンジの意味を、中田Pはわかっているはず。capsuleが演るんじゃないんだよ? Perfumeだよ? その意味がわからない奴は、未来永劫知ったかぶり大明神としてはるか天上に君臨し、下世話なPerfumeの曲なんか、絶対に聴かない方がいいと思う。
偏屈先生はこれを聴く度に、毎回逝ってしまいそうになる。麻薬みたいな曲で、その「逝っちゃう」感じが『A Day In The Life』に似ているんだよなー。

もうちょっと妄想を続けよう。
この曲のLiveでの役割は、絶対に休息後の「後半Opening Number」だと断言したい。前の東京ドームのときの『Perfumeの掟』のポジションである。そう考えると、サウンドも似ているように思えるではないか? 噂によると、コンサート会場においてジャンプは禁止されつつあるらしいので、『Fake It』は演れない可能性が大。その場合、この曲が代わりをするんだろうなぁ。

8. ふりかえるといるよ
何がいるの? 貞子? 昨日までの自分?
不思議な雰囲気からいくと、SPLHCBでは『Being For The Benefit Of Mr Kite!』か。オルガンみたいな音もそれっぽいし。
歌詞を見ると金縛りの唄みたいな感じもする。
まったくの余談だが、この曲と最後の『Dream Land』を聴くと、どうしてもPSY・Sを想い出してしまう。この曲は『ドリーム・スープ』だし、最後のは『Wondering up and down~水のマージナル』だ。おまけに次の『ポイント』は『サイレント・ソング』とか『Parachute Limit』。サウンド的には全然似ていないのだけれど。
前にもどこかで書いたと思うのだけれど、PSY・Sの松浦雅也はゲーム音楽で相当有名な人なので、中田Pは絶対どこかで影響を受けていると思うんだよねー。まあ、妄想だが。

9. ポイント
すでに有名な曲だが、SAMTのシングルを買っていなければC/Wであるこの曲をフルで聴くことはないだろうから、これはこれでアルバムに収録されている意味があるのだろう。
「意味」で思い出した。某サイトでドラムンベースにする意味が無いとか書いた輩がいたな……ほっとけと言いたい。自分の楽曲をどうアレンジしようが中田Pの勝手だ。「ドラムンベースが流行ってるから、ちょっとやってみっか」でやって何が悪いのか。
またThe Beatlesの例で申し訳ないのだが、超有名曲の『Ob-La-Di, Ob-La-Da』なんかポール・マッカトニーが何度も迷って録り直した挙げ句、嫌気がさしてヤケクソになったジョン・レノンの出鱈目ピアノが良い味を出していたりする。まあ、音楽なんかそんなもので、ちょっとその気になってドラムンベースでやっちまったとしても、罰は当たるまいに。
SPLHCBでは、その軽快さから『Lovely Rita』になる。
二日酔いで胸やけしているときに聴くとよい。

10. だいじょばない
この曲は、ダンスを見ないと魅力が半減する。偏屈先生はロンドンで至近距離で見ましたよ(自慢?)。
元々は『未来のミュージアム』のC/Wなのだが、先程書いたように『未来のミュージアム』自体が黒歴史認定の1枚のため、その余波を受けてこの曲もほとんど聴いてなかった。軽いな~という印象しかなかったし。
その悪い印象を変えたのが、YouTubeで見た韓国の音楽祭でのこの曲のダンスだった。とにかく、凄いんですよ。運動量めちゃ多い! のっちの前髪が毎度毎度乱れまくり! Mikiko先生は悪人です!
というわけで、この曲がここにあるのは、やはりアルバム全体の趣旨がDance Partyだから、としか言いようがないのだ。
SPLHCBでは、これに相当する曲が……あるわけがない。あえて言うなら『Getting Better』か。意味的には真逆なんだが。

11. Handy Man
これはもう、『Within You Without You』ですよ。カレー味、しかも本格派ね。
しかし、なんで中田Pの歌詞って「自分はダメぽ」的なものが多いのだろうか? そういうのが、リアルだと考えているのか?
MoLのC/Wとして発表されたとき、口さがない連中は「きゃり~に提供する楽曲をPerfumeに回したんだろう」などと吹聴していたものだが、結果的にはここに置いて問題なくはまっているのは驚きである。

12. Sleeping Beauty
Live Showの着替え曲認定、ですよ。
しかも、『Butterfly』、ですよ、これ。
SPLHCBでは……もうこじつけで『Fixing A Hole』ということにしておきましょう。

13. Spending all my time (Album-mix)
神々しいイントロ、良いですよねぇ。
問題は、ちょっとアレンジに難あり、というところか。つなぎがちょっと唐突な箇所があるのだが、誰も気にならないのか?(カンヌmixからそうなっているのだが)
偏屈先生の妄想では、ここでLive Showは一旦終わり。つまり、コンサートのラストナンバーというわけだ。
しかし、例のプロジェクションマッピングを今度のドーム公演でも演るのか? 演るとすれば、最初のOpeningか、後半のOpeningか。まあ、あの電動羽根衣装はすぐにパッと着られて、サッと脱げるわけでもなさそうなので(確認済み)、もしこのSAMT(Album-mix) を演るならば、ライゾマティックスのDaitoさんが、きっと別な手法を考えるはず。
期待しておきましょう。
SPLHCBにあてはめると……コンサートのラストという意味で……『Good Morning Good Morning』+『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)』ということになるだろう。

14. Dream Land
横浜の戸塚とか奈良にもこんな名前の遊園地があったよなぁ、などと想い出にふける偏屈先生でした。年寄りは過去に生きるものなのです。
とにかく、前曲でLive Showはラストを迎えたわけで、この曲はアンコールに相当することになる。
そういうポジション的な意味で、『A Day In The Life』に相当すると言えなくもないが、すでに『Party Maker』でカードを切ってしまっているので、ネタがない。サウンド的には『Party Maker』だが、存在感としてはこちらなので、『A Day In The Life』が二つに分裂したものと認定したい。
この曲はPerfumeに今までなかった壮大なテーマを持っている。個人の恋愛を超えた「人類愛」とでも言おうか。『エレクトロ・ワールド』のアンサーソングと言う噂もあるが、歌詞といい、全然テクノじゃないメロディといい、Perfumeの新しい世界を見た思いがする。ひと言で言えば、名曲です。これをドームではラストソングで歌うんじゃないかと推測する向きもあるけれど、偏屈先生的には本当の終わり……アンコールの最後に歌ってほしいです。

という感じで、とにかく評価できるアルバムであることは間違いない。
名作『GAME』を超えた、というレビューも各所であるけれど、実際はどうなのだろう。
偏屈先生は超えていない、と思う。ただし、劣っているわけでもない。
このアルバムが『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』ならば、『GAME』は『Revolver』か『White Album』に相当するだろう。一枚を通して聴く統一感やまとまりは、『GAME』よりもこの『LEVEL3』の方が明らかに上だ。しかし、1曲1曲の持つパワーは明らかに『GAME』が優る。

2時間のコンサートを突っ走るための80分間の統一感を取るか、その深みを堪能しながら1曲1曲を味わうか。それは聴く人の好みとしか言いようがない。偏屈先生としては、「深み」を取る。それは、偏屈先生がコンサートでは踊らない人だからである。

今回のサウンドの変化をして、「capsuleで演ればいいじゃん」「capsuleじゃないの、これ?」「Perfumeが演る意味あるの?」と指摘する一団が存在する。
その疑問は間違ってはいない。しかし、ぜひ気付いてほしいのは、「中田Pはcapsuleで他人を踊らせるための曲」を作っているのに対し、「Perfumeは自分たちが踊れる曲を欲した」ということだ。
視点が違うのである。

そういう意味で、この作品は「疑似ドームLive体感アルバム」である。
Perfumeが踊る。リスナーも踊る。だから、歌が『GAME』よりも明らかに細く少ない(パワーが弱いと感じるそのせいかもしれない)。
でもそれが、2013年末にPerfumeが望んだ世界観なのだ。

もうひとつ。
以前Mikiko先生はNHKの特番で彼女たちのことを、「全面的に歌って踊るグループなんだけど、ダンサーではない」と言い切っておられた。
もしそうなら、「Perfumeって、アイドルの割には踊りが上手いよねー」的な評価で満足できるはずなのである。ダンスじゃなくて、あくまで歌の「振り付け」で良いのだ。

さて、そんな彼女たちがこんなアルバムを出してしまいました。
果たして、「ダンサーじゃありませんから」で逃げられるだろうか?  直接のライバルになるかどうかわからないが、全面的にダンスを売りにするガールズグループも出現してきている。
そんな中で、これからのPerfumeのアイデンティティって何?……そう考えたとき、彼女たちが自ら出した答えがこのアルバムなのである。

新しい世界が見えている。それがNext Stepとしての『LEVEL3』なのだ。

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